メタデータを使用した TensorFlow Lite 推論

メタデータを使用したモデルの推論は、わずか数行のコードだけで簡単に行えます。TensorFlow Lite メタデータには、モデルの機能と使用方法に関する豊富な説明が含まれています。Android Studio の ML バインディング機能TensorFlow Lite Android コード生成ツールの使用などにより、コード生成ツールが推論コードを自動生成できるようにします。また、カスタム推論パイプラインの構成にも使用できます。

ツールとライブラリ

TensorFlow Lite には、さまざまなレベルのデプロイ要件に対応するさまざまなツールとライブラリが用意されています。

Android コード ジェネレータでモデル インターフェースを生成する

メタデータを使用して TensorFlow Lite モデルに必要な Android ラッパーコードを自動的に生成するには、次の 2 つの方法があります。

  1. Android Studio ML Model Binding は Android Studio 内で利用できるツールで、グラフィカル インターフェースから TensorFlow Lite モデルをインポートできます。Android Studio は、プロジェクトの設定を自動的に構成し、モデル メタデータに基づいてラッパークラスを生成します。

  2. TensorFlow Lite コード生成ツールは、メタデータに基づいてモデル インターフェースを自動的に生成する実行可能ファイルです。現時点では、Java 対応の Android をサポートしています。ラッパーコードを使用すると、ByteBuffer を直接操作する必要がなくなります。代わりに、BitmapRect などの型付きオブジェクトを使用して TensorFlow Lite モデルを操作できます。Android Studio のユーザーは、Android Studio ML Binding を介して codegen 機能にアクセスすることもできます。

TensorFlow Lite サポート ライブラリを使用してカスタム推論パイプラインを構築する

TensorFlow Lite サポート ライブラリは、モデル インターフェースのカスタマイズと推論パイプラインの構築に役立つクロス プラットフォーム ライブラリです。これには、前処理および後処理およびデータ変換を実行するためのさまざまなユーティリティ メソッドとデータ構造が含まれています。また、TF.Image や TF.Text などの TensorFlow モジュールの動作と一致するように設計されており、トレーニングから推論までの整合性が確保されます。

メタデータを使用して事前トレーニング済みモデルを調べる

Kaggle モデルを参照して、ビジョンタスクとテキストタスクの両方のメタデータを含む事前トレーニング済みモデルをダウンロードします。メタデータの可視化のさまざまなオプションもご覧ください。

TensorFlow Lite Support GitHub リポジトリ

その他の例とソースコードについては、TensorFlow Lite サポートの GitHub リポジトリをご覧ください。